うんこみたいな日々

を過ごす。

はじめに

目覚ましをセットせずに寝る。

 

食卓の音、差し込む光、小鳥のさえずりで目が覚める。眠たかったら爽やかな騒音と格闘しながらまた寝る。


こんな事を繰り返していると大体いつも朝の10時。ゆっくり歯を磨いて丁寧に顔を洗う。


スッキリした体で納豆をかき混ぜて野菜ジュースをコップに注ぐ。その日の気分でソーセージ焼いてみたり、トマト切ってみたり、ラジオ聴いてみたり。


ここ数日、朝のルーティーンが終わったら大体、動画配信サイトに入り浸る。興奮冷めやらぬ高ぶりを感じた時はいてもたってもいられなくなり友達に電話して気が済むまで評論家面で語り合う。友達も絶賛自粛中である。


まだまだ日が沈まない時間帯に約1時間半の道のりをかけてバイト先へ向かう。夜シフトが続く。
電車で読書。少し早く読めるようになってきた。


美味しい賄いをいただいてから働く。勤務中にアルコールを100回はプッシュしてるんじゃなかろうか。


23時頃に帰宅。駅から家までの30分は気分で電話するか音楽を聴くかボーッと考え事しながら歩く。疲れやストレスがスッキリするくらい冷たい空気と星空が気持ちいい。田舎なので。人に見られていないかドキドキしながら脳内MVに合わせて踊ってみたりする。

 

家に着いたら必ず手洗いうがいをする。除菌シートで持ち物を拭く。居候先の方々はみんな寝ている。用意してくれた美味しいご飯を食べた後、この家で明確に自分へ課せられた「皿洗い」と「ゴミ捨て」をのんびりとこなす。ノッてくると炊飯器とかも拭いちゃう。

 

引っ越しした当初、破格の家賃で住まわせてもらっているにも関わらず、洗濯時に毎度乾燥機を回したり、暖房をつけっぱなしで毎晩寝ていたところ家主に怒られた。


「我慢しろ。応援される人間になれ。」


反省した。我輩はあまちゃんだ。

上京して一人暮らしを始めた当初、朝昼晩をフルグラのみで済ませていたあまちゃんも我輩だ。高校生の時、バイト三昧で怒られるのが嫌すぎて工場長の死角に入る事に徹して退勤まで姿をくらまし続けたあまちゃんも我輩だ。中学の時、一人で勉強した方が身になるとインテリジェンスな理由で堂々と休みながら朝までエッチな動画を見ていたあまちゃんも我輩だ。当時、友達の間で大流行した「あまちゃん」メンバーが紅白歌合戦にゲリラ出演した姿を見て、エンターテイメントって素晴らしいと感銘を受けた我輩もあまちゃんだったなぁ。


好きなコメディアンがテレビでニート軍団に向かって「人のためになる事でしか生きてる実感が持てないから働く」と程よく自信のない圧力で言い放った。普段の強気な発言とは裏腹に。


うんこみたいな日常がその役目を果す日がくるかもしれないので、書き留めていきたい。

 

今日も目覚ましをセットせずに寝る。